タイで紫芋が大ブーム!

2017年に、アメリカの大手スーパー「ホールフーズ」が紫色の食べ物が世界で注目を浴びるというトレンド予測をした。ライスベリー、紫トウモロコシ、紫キャベツ、そして紫芋などが、その流れで大人気になるという。そしてそんな中、紫芋は一足さきにすでにタイでブームを巻き起こしている。

タイで流行っている紫芋は「man-tor-phuek」または「man-muang」と呼ばれるもの。タイでも紫芋は作れるが、多くのタイ人は、紫芋は沖縄のものだと勘違いしている。沖縄から輸入された紫芋の人気と、お土産として持ち込まれる紅芋タルトがタイ人で大ヒットしたのが要因。その後、タイでもたくさんのお菓子やスイーツが市場に登場し、沖縄の紫芋がある種のブランドになった。前からタイにも紫芋はあったのに・・・。

紫芋が人気になるのにつれ、自然に値段も上がった。2017年の10月に紫芋の平均価格は1キロ15バーツ(約51円)だったが、2018年の10月に1.5倍増え、1キロ21.5バーツ(約72円)に増加。他の芋類は10%-30%の値上げをしているが、紫芋は特にわかりやすく値上がりした。更に、日本から輸入したものは現地産の3倍の値段。それでも、タイの奥様たち、働きだした若者たちはそれに目がない。

タイに来たら、紫芋が様々なスイーツに使われていることにすぐ気が付くだろう。ストリートフードでは、Kha-nhom-krog (甘辛いココナツの焼きケーキ)とkha-nhom-kai-tao(挙げ芋餅)にも紫芋バージョンが登場。

ベーカリーに行けば、紫芋の菓子パンや中国系のお菓子も並んでいる。ちょっとおしゃれなデザートカフェに行けば、紫芋はドリンク、クレープ、プリン、かき氷、ゼリーなどに変身。そしてスーパーでは紫芋のジャムやお菓子も数多く置いてある。

輸入の紫芋でできているもの以外、紫芋のスイーツのお値段もそんなに高くない。例えば、紫芋のミルクと抹茶ミルクは同じ値段(79バーツ、約270円)。中国風の饅頭においても紫芋とタロ芋のお値段が同じ(10バーツ、約34円)。しかし、グリコの「かるさつま」になると55バーツ(約190円)もする。全体で見て、ビジネスオーナーにとって紫芋で売り上げを伸ばすものというよりも、お客さんを引き寄せる強い武器ではある。

紫芋がヒットした理由はいくつか考えられる。まず、生活の水準を上げようとするタイ人で健康志向の人が増え続けている。コレステロール値を下げる効果、心臓によく、美肌効果もあるとされている紫芋はヘルシーなイメージを持ち、健康に気を付けようとする人に他のスイーツより受け入れやすかった。自然な甘みと滑らかな触感との組み合わせで食べやすく、すぐに人気になった。そして2つ目にとても大きな理由として、紫芋の写真映えが考えられる。カラフルで写真写りのいい紫芋のデザートは、SNSにシェアするのが大好きなタイ人に人気となり、ネットで話題になった。カフェで何かを頼んでも、やはり写真映えするほうを選ぶだろう。SNSの時代に、紫芋はとてもマッチしていたのがブームの理由として大きい。

以前抹茶と墨がヒットしたのに続き紫芋がブームになっているが、この先も同じ道に進むだろう。抹茶と墨は材料としてヒットしたときはあったが、今では定番メニューとなっていることがみられる。流行りが過ぎて、新しいトレンディな食材が出てくるが完全に消えてはいない。紫芋の時代はしばらく続くだろうけど、いずれは次の食材が代わりに流行るだろう。(デパートやスーパーで北海道牛乳がとても売れているように見えるが・・・)

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Lili

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