シンガポールのEコマースと今人気の通販サイト

シンガポール人は食べ物に目がないことはよく言われるが、買い物する意欲はそれに負けません。日中にショッピングモールに行く人も多く、それだけでなく、営業時間外でもeコマースを通じて買い物をし続ける。ある研究によるとシンガポール人は退勤した後、午後6時から深夜2時の間に一番よく買い物をする習慣があると!

では、シンガポールでネットショッピングがどうやって普及したのでしょう。2000年代、livejournal.comやblogspot.comなど、簡単にブログを作るプラットフォームが高校生や大学生で流行っていた時期があった。そこで個人ブログを通じて海外で安く買い付けた洋服を小規模で販売する「ブログショップ」が始まった。

Love and BraveryやLove, Bonito、この2つのショップは初期にできたお店の中で大きく人気を集め、ファンもできていた。成功したブログショップは今では大きくなり自社デザインを生産するようになり、以前まではただの安い洋服やと無視されていたが、今ではファッショナブルかつかわいいイメージができた。ブログショップの増加とともにネットで何かを購入するという概念への抵抗感が弱まり、eコマースの概念も少しずつ普及していった。

ちなみに、Love, Bonitoは今シンガポールの女性のほとんどが知っているようなブランドになり、シンガポールのトップのショッピングエリアであるオーチャードロードでグローバルブランドと肩を並んで旗艦店をオープンした。

(Photo credit: Prestige Online, www.prestingeonline.com)

 洋服から始まり、シンガポール人はインターネットでものを買うことになれてきた。eコマースサイトでまだ実店舗を持たない海外ブランドのものが買えたり、ネットで買ったほうが安なったりするため、eコマースを好んで買い物するシンガポール人が多い。重いものを持つのが大変、という主婦は今スーパーではなく、Lazada (Redmart)やHonestbeeなどでお米やトイレットペーパー注文している。注文したものは最短で1時間後に届くという速さ。

こうしてブームとなっているネットショッピングはGoogleと国営の投資会社Temasek Holdingsの調査で市場価値が10年内、US$5.4billion(約5,979億円)になるという。

多くのシンガポール人にとって、インターネットで買い物する大きい利点は利便性。わざわざ足をお店まで運ぶ必要もなく、ワンクリックで商品が家まで届く。さらに検索機能を使えばショッピングモールで商品を探す無駄な時間と手間も発生しなく、お店に置いていない商品が見つかり、せっかちなシンガポール人にピッタリ。値段の比較もしやすく、バリュー重視のシンガポール人はすぐQoo10やShoppeeで検索して購入することが多い。

インターネットで買い物をするとある程度のリスクが伴うが、それでもネットショッピングの魅力が損なわない。ほとんどが前払いのため、お金は払ったものの商品がとどなかったという事件が2017年にフリマアプリCarousellで900回以上発生し、SGD691,700(約5680万円)の損失が発生した。しかし、その利便性・安さに魅了され、シンガポール人はインターネット上に買い物をし続けている。

シンガポール人に人気のプラットフォームは下記の通り:

Lazada:何でもある最大のeコマースサイト

アリババグループに買収されたシンガポールのeコマースサイト。電化製品から家庭用品、洋服など扱うものの種類が広く、東南アジアの一番大きいeコマースサイト。シンガポール、タイ、インドネシア、マレーシア、フィリピン、香港、ベトナムを合わせ、550万以上のユーザーが登録されている。シンガポールからの1か月の平均アクセス回数は1000万回以上。

エンターテインメント要素に力を入れ、イベントをよく開催。今年の7月のMid-Year Festivalでは6か国同時にライブストリーミングで、ローカルのタレントをホストとして立たせ商品の値段を当てるゲームショーを実施。

Qoo10:日常品・スキンケアに強く、セールが楽しい

2010年にシンガポールで設立。当初、eコマースに対する知識が薄く、出店者を自ら探し、ウェブで出展するに必要な知識とスキルの教育も行わないといけなかった。現在、シンガポールのコマースの市場の30%以上のシェアを持ち、マレーシア、インドネシア、香港、中国でローカル版のeコマースサイトを持つ。

消費者の視点から見るとQoo10は家庭用品、コスメ、スキンケアに強い。Daily Dealsやタイムセールなど、時間限定セールを行い、消費者のアクセス率を高めている。

Zalora:海外ブランド・ローカルデザイナーを扱うファッションサイト

2012年にオープンした洋服通販サイト。シンガポールの若者に知られている、人気な海外ブランドをセレクトして販売し、今はローカルブランドも扱うようになり、自社ブランドでも洋服の生産を行っている。シンガポールに本社を置き、インドネシア、マレーシア、ブルネイ、フィリピン、香港、台湾それぞれにも人気を集めている。

30日以内の返品ポリシーや代金引換など、消費者が喜ぶサービスで力を入れている。

 

RedMart: オフラインのスーパーより種類ゆたか

2016年にLazadaに買収され、RedMartは品物の種類の豊かさで消費者に支持されている。ローカルスーパーNTUCで扱うローカルなスパイスミックス、Cold Storageなどに置いているフランスのバターなど、すべてが一つのサイトで買えるようになった。プライベートブランドの商品も数多く、値段重視の消費者にもピッタリ。

クーポンなどよりも、消費者が飽きないようにJapan Fairなどのイベントを行い選定アイテムでセールを行っている。

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Kenickie

Kenickie

バブルティー中毒者。美しい建築物と未来的なものになんでもすぐ食いついてしまう。そしてつい遅刻してしまう・・・。

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