Part1:基本情報・使われ方
日本で掲示板と言えば2CH。タイ人に聞けば真っ先に思い浮かぶのはPantip(パンティップ)でしょう。
Pantipは1996年にローンチされた掲示板 サイト。38個の「ルーム」というカテゴリーで様々なトピックが議論され、15,000種類のタグ以上がつけられている。Pantipを閲覧するのに登録は必要ないが、コメントを投稿するのにアカウント登録が必要。投稿したい内容によって、国で発行されるID(マイナンバー)を登録しなければならない場合もある。
Pantipは1日に420万人以上にアクセスされ、一か月では4億のページビューを誇る。Alexa.comによると、PantipはGoogle, Youtube, Facebookの次に多くアクセスされているサイト。
そんなにアクセスして、タイ人はPantipで何をしているのか?下記に大きくまとめてみた:
- 面白い情報をシェア・探す
- 自分の体験をシェアする
- 他人のアドバイスを求める
- ホットな話題を議論
- 商品・サービスについてレビュー
- 商品・サービスについて不満を言う
暇つぶしの最強のサイトとローカルが言っている。他の掲示板サイトもあるが、Pantipの不動の人気はやはりコンテンツの豊富さとユーザービリティにある。情報が溢れている中、自分の知りたいトピックをタグで追い、最新情報を入手したり、討論することができる。
料理から留学、政治、テクノロジー、Pantipにない情報カテゴリーはない。さらに単なる掲示板から信頼できる情報源として認められるため、2016年から各カテゴリーに対して審査に通過した専門家(エキスパートユーザー)の導入も始めた。
アドバイスを求めるときにもPantipに投稿し、不満を上げるときもPantip。Pantipでクレームをかけて話題になれば解決されることも早い。
Pantipはユーザーだけに人気なのではない。企業側にとっても、Pantipはターゲットユーザーにリーチするプラットフォームとして大人気。バナー広告がいつも売り切れているため、ユーザーエンゲージメントをより高め、ブランドをしっかりと認知させるためのタイアップコンテンツメニューに拡大。Pantipとタイアップした企業として、Samsung, 3M, Biore, YSL, Korea Tourism Organizaitonなどがあげられる。
グローバルブランドもですが、Pantipは以前からローカルブランドが顧客にリーチするために使われている。タイブランド「プリンセスパウダー」もその一つ。東南アジアの気候に適し、肌のテカリを抑えられるフェイスパウダーというコンセプトで商品を出し、ローカルの一般ユーザーとインフルエンサーにプレゼントしPantipでレビューを書いてもらった。
案の定、東南アジアの女性の肌色にあう!肌の余分な脂を吸収して日中きれいに見える!などの口コミが多く、SNS上でもタイの女性の間で話題になり、販売個数がメジャーブランドを超えたという。
Pantipの基本紹介はここまで。広告・タイアップメニューについては次の投稿をお楽しみに。
Shion
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