電子決済の勢いが凄い??ベトナムのフィンテック企業を紹介

こんにちは。ポインツのベトナム拠点にJoinした小林です。

ベトナムでは現在、急速に世界中の企業や投資家によるFinTech企業への投資が増加しています。

他国に比べてベトナムは国民の銀行口座保有率が低いことが挙げられますが、インターネット・スマートフォンの利用率が高い点から、FinTechにとって非常に魅力的な市場と言われています。

余談ですがコンシューマー向け決済や送金サービスを抱えている企業は、宣伝広告に多額の費用を使っている印象があります。

出典元:https://www.koasha.com.vn/

また、ベトナム国内の漫画家へのクラウドファンディングサービスなど少し変わったサービスも既に存在しています。

出典元:https://comicola.com/

話が逸れましたが上記のような背景がある為、現状ベトナムのFinTech企業の多くはモバイル決済を主とした企業が多いです。

今回はベトナムで注目を集める有名なFinTech企業を紹介します。


1、MoMo

出典元:https://momo.vn/

MoMoはMobile Service JSCによって設立されたベトナム最大手のモバイル決済企業です。モバイル決済サービスと送金サービスを提供しており、2020年までに国内ユーザー数5000万人を目指しています。

昨年ですがオーストラリアのH2 Venturesと世界4大会計事務所であるKPMG LLPが発表した「Fintech 100」にベトナムから初めてランクインしました。

またベトナムの経済誌「Nhip cau Dau tu」が発表した2018年に最も人気があった国内の電子財布ランキングではMoMoが2年連続の1位に輝いています。


2、Payoo

出典元:https://www.payoo.vn/

PayooはNTTデータ、Saigon Construction Corporationなどから出資を受けていいるサービスで、VietUnionが開発・運営を行なっています。

現在Payooは約4,000の大手小売店に対して支払いを行うことができ、スマートフォンでのモバイルアプリケーションや20以上の銀行が提供するインターネットバンキングによる課金も可能にし、国民の生活の一部となりつつあります。

また顧客の利便性を追求するために、2019年四半期に教育サービス、ファッション・美容業界、レンタカー、チケット販売などの約30社と新しいパートナー提携をし、勢いをつけています。


3、Timo

出典元:https://timo.vn/

Timoは、ベトナム初のデジタル銀行として

  • 送金
  • 請求書の支払い
  • 貯蓄

など、さまざまな銀行サービスを提供しています。

Timoは “time + money”の略で、効率的であることを意味しています。

現地ユーザーに好かれているポイントは

  • 外国人でも口座を即開設出来る
  • ベトナム国内の銀行への無料送金が可能
  • ベトナム全国のATMで手数料無料で引き出し

など、他銀行と差別化を図る様々なメリットがあります。

また口座開設する際の手間も、ローカルの銀行と比べて非常にスムーズな印象です。


最後に

出典元:https://unsplash.com/

ベトナム国家大学ホーチミン市校銀行技術開発研究所(VNUHCM-IBT)の調査によると、国内で活動するフィンテック企業は154社あり、このうち外資系スタートアップ企業が7割を占めています。(2019年12月現在)

この中の外資系スタートアップ企業のうち、カテゴリーに対する大まかな内訳が下記の通りです。

  • 36社が電子決済
  • 25社が融資
  • 22社がブロックチェーン、仮想通貨、送金
  • その他

これら外資系に対して、内資系フィンテック企業の拠点はホーチミン・ハノイではなくダナンが盛り上がっています。背景として、ダナンはベトナムの軍事的重要拠点であることに加え、ベトジェットやビングループといった世界でも影響力がある企業やアジア全土に展開するFPTのIT拠点がダナン市にある事が挙げらます。

またベトナムの多くの要人がベトナム中部出身者で世界中のネットワークも多いこともあり、現在ダナン市のスマートシティ計画における体制も整ってきております。

今後のベトナム×フィンテックの伸びに期待ですね。

ありがとうございました。

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Shunsuke

ベトナム生活4年目のShunsukeです。現地の情報を幅広く発信していく予定です。

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